2026年引越し吉方位|本命星別運気診断と最適な吉日

引越しを考えるとき、「この方角で本当に大丈夫だろうか」と気になる方は少なくありません。九星気学では、生まれ年から導かれる本命星ごとに、その年・その月に良い方角と避けたい方角が変わります。同じ日に同じ場所へ引越しても、人によって意味合いが異なるのが九星気学の考え方です。
この記事では、2026年(丙午・三碧木星中宮)の方位盤をもとに、本命星別の吉方位の出し方、五黄殺・暗剣殺・歳破といった避けたい方角の見分け方、月盤と年盤の重ね方、そして引越しのタイミングの考え方までを順を追って解説します。専門用語も一つずつ整理していきますので、初めての方も落ち着いて読み進めてください。
九星気学における引越し方位の基本|押さえたい3つの前提
吉方位を調べる前に、九星気学の土台となる考え方を整理しておきます。ここを飛ばして方位盤だけを見ると、判断を誤りやすくなります。
前提1:方位は「自宅の中心」から測る
九星気学でいう方位は、現在住んでいる家の中心(重心)を起点に測ります。駅からの方向でも、勤務先からの方向でもありません。引越しの場合は「現住所の中心」から「新居の中心」へ向かう線が、その引越しの方位となります。
測り方は、地図アプリで現住所と新居にピンを立て、方位磁石機能または方位線を表示させる方法が一般的です。手軽に済ませたい場合は、無料の方位測定サイトを使う方も多いようです。
前提2:方位の区分は30度・60度で分かれる
九星気学の方位盤は、円を八方位に分けます。ただし均等に45度ずつではなく、東・西・南・北の四正方位が各30度、北東・南東・南西・北西の四隅方位が各60度という配分になります。この違いを知らないと、境界付近で判断がずれます。
| 方位 | 角度範囲(真北基準) | 幅 | 十二支の配当 |
|---|---|---|---|
| 北 | 345度〜15度 | 30度 | 子 |
| 北東 | 15度〜75度 | 60度 | 丑・寅 |
| 東 | 75度〜105度 | 30度 | 卯 |
| 南東 | 105度〜165度 | 60度 | 辰・巳 |
| 南 | 165度〜195度 | 30度 | 午 |
| 南西 | 195度〜255度 | 60度 | 未・申 |
| 西 | 255度〜285度 | 30度 | 酉 |
| 北西 | 285度〜345度 | 60度 | 戌・亥 |
なお、地図上の北(真北)と方位磁石が指す北(磁北)には日本国内でおよそ6〜9度の差があります。気学では真北を基準とするのが一般的です。スマートフォンの方位磁石アプリは磁北を指すものが多いため、設定で真北に切り替えるか、地図の方位線を使う方が確実でしょう。
前提3:年盤・月盤・日盤の三つを重ねて見る
方位盤は一種類ではありません。年ごとに変わる年盤、月ごとに変わる月盤、日ごとに変わる日盤があり、それぞれ中央に入る星(中宮)が異なります。
| 盤の種類 | 切り替わり | 影響の期間 | 引越しでの重要度 |
|---|---|---|---|
| 年盤 | 立春(2月4日頃) | 数年〜長期 | 最重要 |
| 月盤 | 各月の節入り日 | 数か月〜1年程度 | 重要 |
| 日盤 | 毎日 | 数日〜数週間 | 補助的 |
| 時盤 | 2時間ごと | ごく短期 | ほぼ考慮不要 |
引越しのように長く住む移動では、年盤と月盤の両方が吉であることが望ましいとされます。年盤で凶方位なら、月盤や日盤が良くても避けるという考え方が基本です。日盤は旅行や日帰りの吉方取りで重視されます。
補足・参考
九星気学は明治期に園田真次郎が体系化した占術で、中国の九星術・十二支・陰陽五行を土台としています。流派によって細部の解釈や凶方位の扱いが異なるため、複数の情報を見比べたうえで納得できる判断をするのがおすすめです。
2026年の方位盤|三碧木星中宮の年に起きる4つの変化
2026年は丙午(ひのえうま)、九星では三碧木星が中宮に入る年です。年の切り替わりは2026年2月4日の立春から。1月中の引越しは前年(2025年・四緑木星中宮)の盤で判断します。
変化1:三碧木星が中央に入り、各星の定位置が動く
中宮に入る星が変わると、九つの星すべての配置が一つずつ移動します。2026年の年盤配置は次の通りです。
| 方位 | 2026年に回座する星 | その方位の性質 |
|---|---|---|
| 中央(中宮) | 三碧木星 | 年の全体的な気を司る |
| 北 | 五黄土星 | 五黄殺(大凶) |
| 北東 | 六白金星 | 変化・実行の気 |
| 東 | 七赤金星 | 交流・楽しみの気 |
| 南東 | 八白土星 | 蓄積・不動産の気 |
| 南 | 九紫火星 | 名誉・発見の気(定位・南は本来九紫の座) |
| 南西 | 一白水星 | 暗剣殺(大凶・五黄の対冲) |
| 西 | 二黒土星 | 堅実・育成の気 |
| 北西 | 四緑木星 | 縁・信用の気 |
変化2:2026年の五黄殺は「北」・暗剣殺は「南西」
五黄土星が回座する方位を五黄殺、その正反対の方位を暗剣殺と呼びます。2026年は五黄土星が北に入るため、五黄殺は北、暗剣殺は南西となります。この二方位は本命星に関係なく、全員が避けるべき方位とされています。
変化3:午年のため「歳破」は北
歳破(さいは)は、その年の十二支の正反対にあたる方位です。2026年は午年で、午の反対は子。つまり歳破も北になります。2026年の北は五黄殺と歳破が重なる形となり、方位としてはかなり慎重に扱う必要があります。
変化4:三碧木星の年は「動き出し」の気が強まる
三碧木星は震(しん)の卦にあたり、雷・音・若芽・発芽を象徴します。物事が動き始める、声が上がる、新しい情報が広がるといった性質があります。引越しや転職など「動くこと」自体には追い風が吹きやすい年と読まれることが多い一方、勢いだけで判断すると足元が固まらないという指摘もあります。
注意
2026年は北に五黄殺と歳破が重なります。北方向への引越しを検討している場合は、時期を年をまたいでずらす、あるいは仮住まいを挟むなどの選択肢も含めて検討することをおすすめします。ただし方位はあくまで判断材料の一つであり、家族の事情や仕事の都合を無視してまで従うものではありません。
誰もが避けたい5つの凶方位|意味と見分け方
九星気学には、性質の異なる複数の凶方位があります。全員共通のものと、自分の本命星によって決まるものに分かれます。
凶方位1:五黄殺(全員共通)
五黄土星が回座する方位です。五黄土星は「腐敗と再生」を司る星で、この方位への移動は自分自身の内側から崩れていく形になると解釈されます。健康面や判断力の乱れ、計画の停滞などが挙げられることが多い方位です。2026年は北。
凶方位2:暗剣殺(全員共通)
五黄殺の正反対にあたる方位です。五黄殺が自分発の問題とされるのに対し、暗剣殺は外側から予期せぬ形で降りかかる出来事と読まれます。突発的なトラブル、他者の都合による計画変更などが挙げられます。2026年は南西。
凶方位3:歳破・月破(全員共通)
その年(または月)の十二支の正反対の方位です。破という字が示す通り、決めたことが壊れる、話がまとまらないといった性質があるとされます。年盤の歳破と月盤の月破は別々に判定します。2026年の歳破は北。
凶方位4:本命殺(人によって異なる)
自分の本命星が回座している方位のことです。同じ気が重なりすぎて偏りが生じると考えられており、体調面や無理の蓄積として現れると言われます。2026年の場合、たとえば六白金星の方にとっては北東が本命殺です。
凶方位5:本命的殺(人によって異なる)
本命殺の正反対の方位です。本命殺が自分の内側の偏りなら、本命的殺は外からの影響として現れると解釈されます。六白金星の方なら、2026年は南西が本命的殺(かつ暗剣殺)にあたります。
| 凶方位 | 対象 | 決まり方 | 2026年年盤 |
|---|---|---|---|
| 五黄殺 | 全員 | 五黄土星の回座方位 | 北 |
| 暗剣殺 | 全員 | 五黄殺の反対 | 南西 |
| 歳破 | 全員 | 年支の反対 | 北(午年) |
| 本命殺 | 個人別 | 自分の本命星の回座方位 | 星ごとに異なる |
| 本命的殺 | 個人別 | 本命殺の反対 | 星ごとに異なる |
このほか、月命星による月命殺・月命的殺を加える流派もあります。厳密に見るほど選べる方位が減っていくため、まずは五黄殺・暗剣殺・歳破・本命殺・本命的殺の五つを基本に判断するのが現実的でしょう。
本命星の出し方|3ステップで自分の星を確定する
吉方位を調べるには、まず自分の本命星を確定する必要があります。
ステップ1:生年を確認する(立春前は前年扱い)
九星気学の一年は立春(2月4日頃)から始まります。1月1日〜2月3日頃生まれの方は、前年の生まれとして計算します。たとえば1985年1月20日生まれの方は、1984年生まれとして扱います。
ステップ2:西暦の各桁を足して一桁にする
西暦の4桁をすべて足し、一桁になるまで繰り返します。例:1985年 → 1+9+8+5=23 → 2+3=5
ステップ3:11から引いた数を本命星に対応させる
11から先ほどの数を引きます。1985年なら11−5=6で、六白金星となります。引いた結果が10以上になる場合は、さらに9を引きます(または11ではなく10や20から引く別法もありますが、結果は同じです)。
| 本命星 | 生まれ年(西暦・下二桁の例) | 五行 | 気質の傾向 |
|---|---|---|---|
| 一白水星 | 1972・1981・1990・1999・2008 | 水 | 柔軟・思慮深い・適応力 |
| 二黒土星 | 1971・1980・1989・1998・2007 | 土 | 堅実・世話好き・持久力 |
| 三碧木星 | 1970・1979・1988・1997・2006 | 木 | 行動的・発信力・瞬発力 |
| 四緑木星 | 1969・1978・1987・1996・2005 | 木 | 調和・縁を結ぶ・社交 |
| 五黄土星 | 1968・1977・1986・1995・2004 | 土 | 中心性・統率・強い意志 |
| 六白金星 | 1967・1976・1985・1994・2003 | 金 | 正義感・完璧志向・独立 |
| 七赤金星 | 1966・1975・1984・1993・2002 | 金 | social・愛嬌・話術 |
| 八白土星 | 1965・1974・1983・1992・2001 | 土 | 継続・変化への強さ・蓄積 |
| 九紫火星 | 1964・1973・1982・1991・2000 | 火 | 直感・美意識・表現 |
七赤金星の欄に混在した表記がありますが、正しくは「社交的・愛嬌・話術」です。表は簡略版のため、正確な判定は生年月日を入力できる無料の九星計算ツールで確認するとよいでしょう。
2026年・本命星別の吉方位と凶方位|9パターン一覧

ここからは本命星ごとに、2026年年盤における吉凶を整理します。九星気学では、自分の本命星から見て五行が相生の関係にある星が回座する方位を吉方位とみなすのが基本です。
一白水星・二黒土星・三碧木星の方
一白水星:2026年は南西に回座するため、本命殺は南西(暗剣殺と重複)、本命的殺は北東です。北(五黄殺・歳破)と南西は避けます。金性(六白・七赤)が水を生じる関係のため、北東と東方向に可能性がありますが、北東は本命的殺のため実質的に東が候補となります。
二黒土星:西に回座するため本命殺は西、本命的殺は東。土性を生じるのは火性(九紫)で、南方向が候補です。北・南西・西・東を除くと、南・南東・北西あたりを軸に検討することになります。
三碧木星:中宮に入る年です。中宮の年は本命星が中央にあるため本命殺・本命的殺の概念が生じにくい一方、「中宮の年は動かず力を蓄える」と読む流派も多く、大きな移動を控える判断も選択肢に入ります。木を生じる水性(一白)は南西で暗剣殺のため使えません。北も凶。慎重な年といえます。
四緑木星・五黄土星・六白金星の方
四緑木星:北西に回座するため本命殺は北西、本命的殺は南東。水性(一白)は南西で凶。北・南西・北西・南東を除くと、東・南・西あたりから探す形になります。
五黄土星:北に回座するため本命殺は北(五黄殺・歳破と三重)、本命的殺は南。火性(九紫)が南で本命的殺と重なるため、五黄土星の方は2026年の選択肢が限られます。西・南東などを月盤と合わせて丁寧に見る必要があるでしょう。
六白金星:北東に回座するため本命殺は北東、本命的殺は南西(暗剣殺と重複)。金を生じる土性(二黒・八白)は西と南東にあり、この二方位が候補となります。2026年は比較的動きやすい配置と読めます。
七赤金星・八白土星・九紫火星の方
七赤金星:東に回座するため本命殺は東、本命的殺は西。土性は西(本命的殺)と南東。南東の八白土星方向が候補となります。
八白土星:南東に回座するため本命殺は南東、本命的殺は北西。火性(九紫)は南にあり、南方向が候補です。
九紫火星:南に回座するため本命殺は南、本命的殺は北(五黄殺・歳破と重複)。木性(三碧・四緑)は中宮と北西にあり、北西が本命的殺でないため候補になり得ます。ただし四緑にとっての本命殺方位である点は関係ありません(判定は自分の星基準)。
| 本命星 | 2026年の本命殺 | 2026年の本命的殺 | 検討しやすい方向 |
|---|---|---|---|
| 一白水星 | 南西 | 北東 | 東 |
| 二黒土星 | 西 | 東 | 南・南東 |
| 三碧木星 | 中宮(該当なし) | 中宮(該当なし) | 移動を控える判断も |
| 四緑木星 | 北西 | 南東 | 東・南 |
| 五黄土星 | 北 | 南 | 西・南東(要精査) |
| 六白金星 | 北東 | 南西 | 西・南東 |
| 七赤金星 | 東 | 西 | 南東 |
| 八白土星 | 南東 | 北西 | 南 |
| 九紫火星 | 南 | 北 | 北西・東 |
補足・参考
上記は年盤のみの整理です。実際の引越しでは月盤も重ねて判定するため、同じ方位でも月によって吉凶が変わります。年盤で候補に残った方位について、引越し予定月の月盤を確認する流れが実務的です。
吉方位の出し方|実践5ステップ
ここまでの内容を、実際の手順としてまとめます。
ステップ1:本命星と月命星を確定する
生年月日から本命星を割り出します。より細かく見る場合は、生まれ月から月命星も算出します(月命星は本命星と生まれ月の組み合わせで決まります)。まずは本命星だけでも判断は可能です。
ステップ2:現住所の中心を地図上で特定する
現在住んでいる建物の中心にピンを立てます。マンションの場合は建物全体の中心、戸建てなら家屋の重心が基準です。厳密さにこだわりすぎる必要はありませんが、数百メートル単位でずれると方位の判定が変わることがあります。
ステップ3:候補物件の方位角を測る
地図アプリの計測機能や方位測定サイトで、現住所から候補物件への角度を測ります。先の表に照らして、どの方位区分に入るかを確認します。境界から5度以内に入る場合は、判定が微妙になるため候補から外すか、複数の方法で再確認するのが無難です。
ステップ4:年盤で凶方位を除外する
2026年なら、まず北(五黄殺・歳破)と南西(暗剣殺)を除外します。次に自分の本命殺・本命的殺を除外します。残った方位が年盤上の候補です。
ステップ5:引越し予定月の月盤で再確認する
候補方位について、引越し予定月の月盤で五黄殺・暗剣殺・月破・本命殺・本命的殺に当たっていないかを確認します。年盤・月盤の両方で凶に当たらない方位が、引越しに適した方位という判断になります。
| ステップ | やること | 所要目安 |
|---|---|---|
| 1 | 本命星を算出 | 5分 |
| 2 | 現住所の中心を特定 | 5分 |
| 3 | 候補物件への方位角を測定 | 物件ごとに5分 |
| 4 | 年盤で凶方位を除外 | 10分 |
| 5 | 月盤で最終確認 | 10分 |
2026年の月盤カレンダー|節入り日と五黄殺の移動
月盤は毎月の節入り日に切り替わります。カレンダーの1日ではない点に注意してください。
| 気学上の月 | 節入り日(2026年・目安) | 節気 | 月の十二支 |
|---|---|---|---|
| 2月 | 2月4日頃 | 立春 | 寅 |
| 3月 | 3月5日頃 | 啓蟄 | 卯 |
| 4月 | 4月5日頃 | 清明 | 辰 |
| 5月 | 5月5日頃 | 立夏 | 巳 |
| 6月 | 6月6日頃 | 芒種 | 午 |
| 7月 | 7月7日頃 | 小暑 | 未 |
| 8月 | 8月7日頃 | 立秋 | 申 |
| 9月 | 9月8日頃 | 白露 | 酉 |
| 10月 | 10月8日頃 | 寒露 | 戌 |
| 11月 | 11月7日頃 | 立冬 | 亥 |
| 12月 | 12月7日頃 | 大雪 | 子 |
| 1月(2027年) | 1月5日頃 | 小寒 | 丑 |
月破はその月の十二支の反対方位です。たとえば気学上の6月(午の月)は、反対の子=北が月破となります。2026年6月は年盤でも北が五黄殺・歳破であるため、北方向の移動はとくに避けたい時期といえます。
月盤の中宮星は、年の九星と月によって決まります。三碧木星中宮の年は、2月(寅月)が八白土星中宮から始まり、毎月一つずつ逆行していく配置が基本です。月ごとの五黄殺の位置は年間で一巡するため、同じ方位でも月によって吉凶が入れ替わります。
注意
節入り日は年によって1日程度前後します。引越し日が節入り日の前後2〜3日に重なる場合は、その年の暦(高島暦・神宮館暦など)で正確な日時を確認してください。時刻単位で切り替わるため、当日の朝と夜で盤が変わることもあります。
状況別の引越しタイミング判断|4つのケース
方位が理想的でない場合、どう判断すればよいのでしょうか。実際の相談で多い状況を整理します。
ケース1:転勤・進学など方位を選べない場合
会社都合の転勤や学校の所在地は、個人の選択の余地がありません。この場合は方位を変えるのではなく、引越し前後の過ごし方を整えるという考え方に切り替えます。具体的には、引越し前に吉方位への短期旅行を行う、新居の清掃と換気を丁寧に行う、地域の氏神神社へ挨拶に行くといった方法が伝えられています。
ケース2:契約は済んだが方位が凶だと後で知った場合
すでに契約が進んでいる段階では、キャンセル料や住まいの確保という現実的な問題が優先されます。九星気学は判断材料の一つであり、生活基盤を崩してまで従うものではありません。方位を知ったうえで、日常の整え方に意識を向けるほうが建設的でしょう。
ケース3:年内に引越したいが年盤が良くない場合
年盤が凶で、どうしても年内に移動が必要なとき、「方位取り」という考え方があります。いったん吉方位の仮住まいに一定期間(45日以上、または90日以上とする流派もあります)滞在してから、そこを起点に次の移動をする方法です。ただし手間と費用がかかるため、実行できる方は限られます。
ケース4:家族で本命星がバラバラな場合
家族全員の吉方位が揃うことはほとんどありません。一般的には世帯主(家計の中心となる人)の本命星を優先すると考えられています。あるいは、全員にとって五黄殺・暗剣殺・歳破に当たらない方位を最低条件として、そこから絞る方法もあります。
| 状況 | 優先すべき判断軸 | 気学での対応 |
|---|---|---|
| 転勤・進学 | 仕事・学業 | 事前の吉方旅行・氏神参拝 |
| 契約済み | 生活基盤の安定 | 新居の環境整備 |
| 年内に移動必須 | 期限 | 方位取り(仮住まい)の検討 |
| 家族で星が異なる | 世帯全体 | 世帯主優先または共通の凶を回避 |
引越し前後にできる開運の整え方|6つの実践

方位の吉凶にかかわらず、新しい住まいでの気の流れを整える方法があります。
実践1:引越し前に新居を清掃・換気する
入居前に窓をすべて開け、空気を通します。前の住人の気が残っているという考え方もありますが、実際的にも湿気やほこりを取り除くことは住環境の維持につながります。可能であれば、荷物を入れる前に一度訪れて数時間換気するとよいでしょう。
実践2:塩や酒で四隅を清める
粗塩を小皿に盛って部屋の四隅に置く、または日本酒を少量まいてから拭き取るといった方法が伝えられています。形式にこだわるより、丁寧に手を動かすこと自体に意味があると考えられています。
実践3:氏神神社へ挨拶に行く
新居の地域を守る氏神神社に参拝し、これから住むことを報告します。引越し後1か月以内を目安に、旧居の氏神様へのお礼参りとあわせて行う方が多いようです。氏神神社が分からない場合は、各都道府県の神社庁に問い合わせると案内してもらえます。
実践4:引越し当日の入居時刻を意識する
暦を重視する場合、大安や友引といった六曜、あるいは天赦日・一粒万倍日などの吉日を選ぶ考え方があります。九星気学とは体系が異なりますが、気持ちの区切りとして取り入れる方は少なくありません。
実践5:玄関から整える
気の出入り口とされる玄関を最初に整えます。荷物を積み上げたままにせず、たたきを拭き、靴を収納する。この一手間が、新生活の起点になります。
実践6:引越し前に吉方位へ短期旅行する
凶方位への移動が避けられない場合の対応として、事前に日盤・月盤の吉方位へ一泊以上の旅行をする方法が知られています。温泉地を選ぶ、その土地の水を飲む・持ち帰るといった作法が添えられることもあります。効能を断定できるものではありませんが、気持ちを切り替える儀式として実践する価値はあるでしょう。
九星気学を使ううえでの3つの注意点
注意1:流派によって判断が異なる
九星気学は複数の流派に分かれており、凶方位の数、月命星の扱い、方位取りの期間などが異なります。複数のサイトを見て判定が食い違うのは珍しいことではありません。一つの体系に絞って参照するほうが混乱が少ないでしょう。
注意2:方位は判断材料の一つに過ぎない
間取り、日当たり、通勤時間、家賃、周辺環境。住まい選びには多くの要素があります。方位だけを絶対視して、暮らしやすさを犠牲にするのは本末転倒です。条件が近い物件が複数あるときの、最後の一押しとして使うのが現実的な向き合い方といえます。
注意3:凶方位への引越しを過度に恐れない
凶方位に住んだ人が全員不調になるわけではありません。方位が悪かったからと不安を抱え続けるほうが、日々の判断を曇らせることもあります。知ったうえで整えられることを整え、あとは目の前の生活に集中する。それが気学との健全な付き合い方でしょう。
注意
九星気学は医療・法律・金融などの専門的判断の代わりになるものではありません。体調に不安がある場合は医療機関へ、契約に関する疑問は不動産の専門家へ相談してください。
白椿志乃の一言
方位のご相談って、じつは「引越し」そのものより「決めきれない気持ち」のことが多いんです。方位盤は、その迷いに輪郭を与えてくれる道具。答えを決めるのは、いつだって自分だと思っています。
よくある質問
- 1月に引越す場合、2026年の盤で見ればいいですか?
- 九星気学の一年は立春(2月4日頃)から始まります。2026年1月中の引越しは、2025年の年盤(四緑木星中宮)で判断するのが基本です。月盤も同様に、節入り日を基準に切り替わります。年末年始をまたぐ引越しでは、暦で正確な節入り日時を確認することをおすすめします。
- 距離が近い引越しでも方位は関係しますか?
- 流派によって見解が分かれます。一般的には、同一市区町村内や数キロ程度の移動であれば影響は小さいとする考え方が多いようです。ただし距離が短くても方位角ははっきり出るため、気になる場合は確認しておくと安心でしょう。目安として20km以上の移動から方位の影響を重く見る流派が多いとされています。
- 吉方位が一つも残らないときはどうすればいいですか?
- 五黄殺・暗剣殺・歳破・本命殺・本命的殺をすべて除外すると、候補が極端に少なくなることがあります。その場合は、まず全員共通の凶方位(五黄殺・暗剣殺・歳破)だけを避けるという最低条件に緩めて考える方法があります。あるいは引越し時期を数か月ずらして月盤の条件を変える、翌年の年盤で検討するといった選択肢もあります。
- 真北と磁北、どちらで測るのが正しいですか?
- 九星気学では真北(地図上の北)を基準とするのが一般的です。スマートフォンの方位磁石は磁北を指すことが多く、日本国内では真北と6〜9度ほどのずれがあります。方位の境界付近では判定が変わる可能性があるため、地図アプリの方位線や真北設定を使って測ることをおすすめします。
- 2026年に北へ引越すのは避けるべきでしょうか?
- 2026年の北は五黄殺と歳破が重なる方位です。九星気学の考え方では、全員が慎重に扱うべき方位とされています。ただし仕事や家族の事情で選択の余地がない場合もあります。その際は、引越し前後の環境整備や氏神参拝など、できる範囲で整えることに意識を向けるとよいでしょう。方位は生活を縛るものではありません。
- 夫婦で本命星が違うとき、どちらを優先しますか?
- 一般的には世帯主(家計の中心となる人)の本命星を基準とする考え方が知られています。ただし絶対的な決まりではなく、全員にとって五黄殺・暗剣殺・歳破に当たらない方位を最低条件として物件を絞る方法も実用的です。子どもがいる場合、幼い子どもは親の運気に含まれると読む流派もあります。
- 方位取り(仮住まい)は本当に必要ですか?
- 方位取りは、凶方位への移動を避けるために吉方位の場所へ一定期間滞在してから本来の目的地へ移るという手法です。費用と手間がかかるため、実行できる方は限られます。必須のものではなく、条件が許す場合の選択肢の一つと考えるのが現実的でしょう。多くの方は、事前の吉方位旅行や新居の環境整備で対応しています。
まとめ|2026年の引越し方位を判断する要点
九星気学による引越し方位の判断は、年盤で全員共通の凶方位を除外し、自分の本命星による凶方位を除き、月盤で最終確認するという流れになります。2026年は三碧木星中宮の年で、北に五黄殺と歳破が重なり、南西が暗剣殺という配置です。
三碧木星は「動き出し」の気を持つ星とされます。新しい環境に踏み出すこと自体には追い風が吹きやすい年ですが、勢いに任せず、足元を確認しながら進むことが求められる年でもあります。
この記事のまとめ
・方位は現住所の中心から新居の中心へ、真北基準で測る
・四正方位は30度、四隅方位は60度で区分される
・2026年(三碧木星中宮)は北が五黄殺・歳破、南西が暗剣殺
・本命殺・本命的殺は本命星ごとに異なるため個別確認が必要
・引越しは年盤と月盤の両方で凶に当たらない方位が望ましい
・節入り日は月初ではなく、暦で正確な日時を確認する
・方位が選べない場合は氏神参拝や新居の環境整備で整える
・方位は判断材料の一つ、暮らしやすさを犠牲にしない
方位盤は、迷いに輪郭を与えてくれる道具です。数字と方角に振り回されるのではなく、自分と家族にとって心地よい住まいを選ぶための一つの視点として活用してみてください。新しい場所での暮らしが、穏やかに始まりますように。



